えんのしたの魚たち
えんのしたの飼育スタイル
 白点病
海水魚の飼育をする上で避けては通れないのではないかと思われる白点病の治療。
我が家の水槽に訪れたのは、はじめて海水水槽を立ち上げてまもなくの頃。

白点病は クリプトカリオン イリタンス という繊毛虫が海水魚に寄生するもので、淡水魚に寄生する白点虫とは異なる。



ウズマキヤッコ(タテジマキンチャクダイの幼魚)に付いた白点

当初、痒いためか岩などに体をこすり付けるような仕草をする。
翌日、ヒレやシッポ・目に数個の白点が見られる。
3〜4日目、体表に白点が付く。

やがて綺麗になくなる。

これを繰り返すとびっしりと白点に覆われてしまう。

1度付いた白点虫が消えるのは、水中を浮遊し、魚の体表に取り付き、魚から離れ増殖するというそのライフサイクルによるもの。
白点が消えたとき直ってしまったのかと思ってしまうのが厄介なところ。

白点病自体はきちんと治療すればそれほど恐ろしいものではないが、放っておくとえらに寄生し呼吸困難になったりするので早めの治療が望ましい。

人それぞれ色々な治療を行っているが薬を使うのが一般的。
しかし、無脊椎動物などの入っている水槽では使えないので苦労するところ。

魚水槽であれば硫酸銅を使う。
これは劇薬で薬局で手に入れる事は出来るが印鑑が必要になるなど面倒。

そこで手軽なのは銅イオンなどの治療用の薬。    ( AQUARIUM 薬

薬を使うときは規定量より薄めにじっくりと慎重に行う。
始めの頃、失敗したのは薬を投与後2日くらいはちっとも効かない時。
白点が魚の体に付いている時は粘膜の内側に入り込んでいて薬が届かないため効果が出ない。
基本的には白点虫が魚から放れていないと改善される事がないのに、薬を入れても体表の白点が消えないため薬が効いていない(濃度が薄い)と錯覚してしまう。
そして薬の濃度を上げてしまいがち。

使う薬によって違うが、ポイントは水温を上げライフサイクルを早め水中を浮遊している仔虫を狙う。

何より白点病が蔓延した原因を改善する事が大切。
白点病自体はきっと風邪のようなもので魚たちが健康で体力があるときは抵抗できるが、水質の悪化や新しい魚を追加したり、また水槽内をいじりまわして白点虫(シスト)を活性化させたりと様々なキッカケで発病してしまう。
水槽の状態が良ければ自然治癒もありえるが、原因が改善されない場合は治療しないと治らない事がほとんど。
今まで、何度も期待して待ち続けたが、自然に回復した事は数回しかない。

BOOK

さかなの寄生虫を調べる
誰もが悪いイメージをもつ寄生虫だが、ひとつの「生き物」に変わりはない。海洋や湖沼、河川にすむ魚類や貝類など、さまざまな生物の寄生虫を研究してきた著者が、実体験をもとに「生き物」としての寄生虫たちの魅力を紹介。

目次

第1章 フナのお腹にヌードル?(寄生虫は恐い生物か?
賞味できるサナダムシ ほか)
第2章 大海原で寄生虫を追う(わいて消えたサンマヒジキムシ
北洋ベニザケの内臓癒着症 ほか)
第3章 ホタテガイにつく美しい吸血鬼(ホタテガイに宿る“フクロムシ”の正体
カイアシ類とは思えないヒザラガイヤドリ ほか)
第4章 お腹でサナダムシを飼う(日本の虫、ドイツの虫
アニサキスの終宿主を明らかにする ほか)
第5章 水族寄生虫学にトライしてみよう(寄生虫研究のすすめ
水族寄生虫学を提唱した背景 ほか)


魚類寄生虫学
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小川 和夫
1949年東京に生まれる。1972年東京大学農学部水産学科卒業。1974年東京大学大学院農学系研究科水産学専門課程修士課程修了。1975年東京大学農学部助手。1993年同助教授。1996年東京大学大学院農学生命科学研究科助教授。同教授、農学博士

魚介類の感染症・
寄生虫病
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

江草 周三 1920年生、東京帝国大学農学部卒、東京大学名誉教授
若林 久嗣 1940年生、東京大学大学院農学系修士課程修了、東京大学名誉教授
室賀 清邦 1943年生、東京大学大学院農学系修士課程修了、東北大学大学院農学研究科教授
魚病学概論 魚病学を学ぶ初心者のための教科書。それぞれの分野における主要な問題点を集約するとともに、病原体や病気の種類を整理し、各分野の代表的な病気を平易に解説した。
目次 第1章 序論 第2章 魚類の生体防御 第3章 ウイルス病 第4章 細菌病 第5章 真菌病 第6章 原虫病 第7章 寄生虫病 第8章 環境性疾病およびストレス 第9章 栄養性疾病 第10章 感染症の診断法と病原体の分離・培養法






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