えんのしたの魚たち

魚ズキ


今思えば小さい頃から魚が好きだった。
日曜日には必ず父親と川へ釣りに行った。
そして帰りには小さな川で網をもち魚を掬った。

魚だけでは満足できず昆虫やカエル、ザリガニ、トカゲに蛇までも捕まえた。
そして持ち帰ると当然のように母親は厭な顔をする。
部屋で飼いたかったが置き場所はいつも縁の下。

そのうち父親は庭に池をつくり採ってきた魚が入れられるようになった。
池の水はすぐ汚れ換えるたびに何匹か死んでしまう。
原因はよく解からなかったがそういうものだと思っていた。

海にもよく行った。
海の魚を持ってきてバケツで飼った事もあったが所詮無理であった。
ヤドカリすら飼えなかった。
ダメだと解っていても家に持って帰りたかった。
そんな魚好きだった。

中学へ行く頃から川や海とは遠ざかってしまって魚はおいしく食べるものと別の魚好きになってしまっていた。

たが今度は自分の子供達と川へ行く様になり改めて魚と再会した。
そして当然採ったえびやめだかは家に持ちかえる。
いくつになっても進歩がないが相変わらず魚が好きだった。

前から部屋で魚を見る事が出来たらいいなとは思っていたが実際そんな事が出来るとは何故か考えもしなかった。
えびとメダカをきっかけにして魔の熱帯魚の世界へすんなり入ってしまった。
そしてどんどん深みにハマって行った。
何と言っても全く知らない事ばかりで新しい発見そして失敗の連続だった。

自然の中で生きる魚達には申し訳ないが、水槽という限られたスペースの中で泳ぐ魚の姿を見ているととても癒される。
そしてまた更にハマって行く。

今はなかなか自然と触れ合う事が少なくなってきてしまったが、こうして魚の素晴らしさを1人でも多くの人に伝え、よりたくさんの人が魚にハマってくれる事を心から願っている。



 
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